漢方内科
CHINESE MEDICINE

漢方内科について
伝統的なアプローチで症状改善を目指す漢方
日本における漢方は中国に由来しつつも、日本人の体質や風土に合わせて独自に発達してきた医療体系です。未病や不定愁訴(原因不明の体調不良)にも対応できます。血液検査や画像検査では異常が見つからない症状でも、漢方の観点から見方を変えると原因がわかることもあります。
漢方の基礎知識

中国では「中医学」、韓国では「韓医学」と呼ばれ、日本では「漢方医学」として発展してきました。鍼灸や按摩なども含め、身体のバランスを整えるためのさまざまな治療法が存在します。
漢方診療の適応
- 西洋医学的な治療に強い副作用や適応困難な要素がある方
- 長期間続く症状があるのに原因がはっきりせず、治療が難航している方
- 原因はわかっているが、既存の治療で十分な効果が得られない方
- 複数の病気を併発しており、服薬が多い方
漢方が得意とする症状
- 内科系
- かぜ、気管支炎、胃腸の不調、便秘や下痢、アレルギー性鼻炎、花粉症など
- 婦人科系
- 更年期症候群や月経前症候群、生理痛・生理不順、肌荒れ、イライラなど
- 心療内科/精神科系
- うつ病、不安神経症、パニック障害、不眠症、慢性疲労症候群など
- その他
- 頻尿、アトピー性皮膚炎、めまい、肩こり、冷え症、男性更年期など
漢方治療の特徴
漢方では「証(しょう)」という概念に基づき、患者様一人ひとりの体質や生活環境を総合的に診断します。たとえ同じ症状でも、体力や冷え性の有無、胃腸の強さなどに応じて処方する漢方薬は変わることがあります。さらに、日常生活や食事内容のアドバイスを行うことで、より根本的な体質改善をめざす点も特徴です。
当院の漢方内科
痛みの緩和を目指す漢方を処方
当院では東洋医学の知恵を現代に活かす漢方診療を提供しています。生薬の力で、肩・腰の不快感、女性特有の周期的な痛み、末梢神経の異常感覚など、繰り返し現れる痛みや違和感に対応します。
漢方治療の特長は患者様の体質全体を視野に入れることです。表面的な症状だけでなく、その根底にある身体の不均衡を整えることで体質を改善し治療します。西洋薬の副作用が心配な方や従来の鎮痛薬では満足な結果が得られなかった方々に新たな選択肢を提供しています。
西洋医学と漢方医学を合わせた治療法を提案
西洋医学は、検査等による診断から病気の原因を追求し、その原因に対応する薬や手術で治療します。一方、東洋医学は、例えば「気・血・水」の調和という独自の視点から自然治癒を高めることで病気の症状を改善しようとします。東西二つの医学を組み合わせれば、検査では捉えられない身体の不調や、長期間改善しない症状にも多角的に対応することができます。
急性期の疼痛緩和から体質改善、さらには予防医療まで一貫した治療を希望される方は、ぜひ当院までご相談ください。